目次
◆前置き
9割以上文字だけの記事なのでご注意を。
多くの人が書いているので今更感はあるがIIJmioひかりでIPoEとPPPoEを併用する方法をまとめてみる
私が契約しているIIJmioひかりのIPoEはtransixであり
分かる人には色々と曲者である。
一部VPNが使用不可であったり、ポート開放ができなかったりと色々と制限がある。
仕事で会社にVPNを繋ぐことはあるが速度が不安定(transixを想定したシステムを構築しているようで繫がることは繋がる)。
調べてみるとIIJmioはIPv4に関してはPPPoEを併用できることがわかったためネットワークを構築してみる
これにより望んだIPoEとPPPoEの併用ができるようになったのでメモとして残す
◆ネットワーク図
アイコンは株式会社シーマン様より
https://sozai.cman.jp/
◆それぞれの説明
方法はいくつかあるが、私はこの方法を取った。
スイッチングハブをONUに接続し、IPoE設定のルーターとPPPoE設定のルーターを接続。
そこから必要な機器を枝分かれさせる。IPoE接続ルーター配下にもスイッチングハブがあるが、これは単純にポート不足によるもの
IPoE設定ルーター
- マニュアル通りの通常のtransix設定で良い
- DHCPの範囲は192.168.11.2~64または2~100などの前半を指定
元ITエンジニアとしては64を指定したい所だったがわかりやすく100までを指定
PPPoE設定ルーター
- IPv6はオフにする。またはIPv6非対応ルーターを使用してPPPoE設定をする
- IPoE設定ルーターとPPPoE設定ルーターを繋ぐLANは構築段階で接続しない。最後に接続
- DHCPは最初の段階はONにする。※理由は注意点で。後ほどOFFにする必要あり
- DHCPの範囲はIPoEの後半を指定する。例えば192.168.11.102~200など
◆見落としていた注意点
PPPoEの配下に繋がっているGoogle Home miniとスマートリモコンのRS-WFIEX3
この2つはIPアドレス手動に非対応。しかしPPPoE配下に設定しないと安定して動かない。(場合によっては動くことは動くが、不安定・・・)
Google Home miniに関しては、PPPoE配下でないとRadikoの地域判断が不可になりラジオが流せない。これに関しては下記の過去記事を参照。
◆Google Home miniとRS-WFIEX3の対策
無理やりこの対策をすることに、これによりIPアドレス半固定となる
- IPoE設定ルーターとPPPoE設定ルーター2つを繋ぐLANは抜く
- PPPoE設定ルーターのDHCPをONにする
- Google Home miniとRS-WFIEX3の初期設定をする ※
- 2つの初期設定を終えて、IPアドレスが192.168.11.102以降になっているのを確認
- PPPoE設定ルーターのDHCPをOFF
- IPoE設定ルーターとPPPoE設定ルーター2つを繋ぐLANを接続
※この1~6の手順を既に終えていて何らかの問題で再接続する場合は、
手順3の項目は機器を再起動だけで良い。初期設定は不要
◆Windowsやその他手動IP対応機器の場合
- PPPoE接続したい場合は、デフォルトゲートウェイを192.168.11.101にする
- IPoE接続したい場合は、デフォルトゲートウェイを192.168.11.1にする
- 2つのルーターがLANで繋がっていればIPはぶっちゃけ何でもいい。
繋がっていない場合はIPアドレスはDHCPは前記で設定した範囲を。
きちんと管理したいならIPoE→192.168.11.2以降、PPPoE→192.168.11.102以降
◆その他コメント
- ルーター2つをLANで繋ぐ理由は?
→繋がないと独立しているため、相互で通信できなくなる。例えばスマホからGoogle home miniが見つからなくなる。リモコン操作ができなくなる - DHCPななぜ片方OFFなのか
→ルーター2を繋いだらどちらかをOFFにしないとIP割り当てがおかしくなる。
例えば、合併した市町村区で役所が2つある状態になる - スイッチングハブ用意しなくてもできるよ?
→空きポートが足らんのよ。ハブ増設のついでにこのネットワーク図になった